【映画】『ウェズリー・スナイプス ザ・シューター』(2007年) 孤高の最強スナイパーが挑むサバイバル・ガン・アクション!! | 感想とネタバレあらすじ

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◆【映画】『ウェズリー・スナイプス ザ・シューター』(2007年)の作品情報

英題 The Contractor
監督 ジョセフ・ラスナック
原案 ロバート・カッツ、アンドレ・ファルワジ
脚本 ロバート・フォスター、ジョシュア・マイケル・スターン
出演 ウェズリー・スナイプス、レナ・ヘディほか
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開 2007年
上映時間 119分
製作国 アメリカ/イギリス
ジャンル アクション/サスペンス
視聴環境 Netflix/吹替/自室モニター/nwmヘッドフォン

◆主な登場人物・キャスト

  • ジェームズ・ダイアル:ウェズリー・スナイプス
    代表作『ブレイド』(1998年)
  • エミリー・デイ:イライザ・ベネット
    代表作『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』(2005年)
  • アネット・バラード:レナ・ヘディ
    代表作『300〈スリーハンドレッド〉』(2006年)
  • アンドリュー・ウィンザー:チャールズ・ダンス
    代表作『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993年)
  • ジェレミー・コリンズ:ラルフ・ブラウン
    代表作『エイリアン3』(1992年)

◆あらすじ

元CIAの凄腕スナイパー、ジェームズ・ダイアルは、数々の危険な任務を成功させてきた伝説的な工作員です。しかし、ある任務で標的を仕留め損ねたことが心の傷となり、第一線を退いて静かな生活を送っていました。そんな彼のもとへ、かつての上司から最後の依頼が持ち込まれます。その標的は、以前取り逃がした国際テロリストでした。過去の失敗に終止符を打つため、ジェームズは再びライフルを手に取り、ロンドンで極秘暗殺任務に挑むことを決意します。

狙撃任務に挑むジェームズ・ダイアル
一発の銃弾にすべてを懸けるジェームズ。静寂の中で標的を狙う、緊張感あふれる狙撃場面

綿密に練られた作戦は順調に進んでいるように見えましたが、任務終了直後から状況は一変します。逃走中に相棒を失い、自らも重傷を負ったジェームズは、警察だけでなくCIAからも追われる立場になってしまいます。なぜ自分が狙われるのか分からないまま逃亡を続ける彼は、偶然出会った少女エミリーとその家族に助けられます。傷を癒やしながら真相を探るジェームズは、自分が巨大な陰謀に利用されたことを少しずつ知るようになります。果たして彼は無実を証明し、黒幕を暴くことができるのでしょうか。

ここからネタバレありです

ジェームズは狙撃任務自体には成功しますが、それは最初から彼を始末するために仕組まれた罠でした。逃走中に相棒は命を落とし、ジェームズも銃撃を受けて重傷を負います。命からがら逃げ込んだアパートで少女エミリーと出会い、彼女の助けによって傷を治療しながら身を隠します。エミリーは危険な状況にもかかわらずジェームズを信じ続け、二人の間には親子のような信頼関係が生まれていきます。

少女エミリーに優しく接するジェームズ・ダイアル
見た目はいかつくても、エミリーには穏やかに接するジェームズ。孤独なスナイパーにも優しさがある

やがてジェームズは、自分を裏切ったのが旧知のCIA関係者であり、暗殺任務は証拠隠滅のために利用された計画だったことを突き止めます。追跡してくる警察や諜報機関を巧みにかわしながら黒幕へ迫り、最後は自らの戦闘技術を駆使して敵を倒していきます。黒幕との対決では、長年培った経験と冷静な判断力で形勢を逆転し、陰謀を暴いて決着をつけます。

事件解決後、ジェームズはエミリーたちに別れを告げ、再び静かな人生へ戻ることを選びます。派手なアクションだけでなく、少女との交流を通して、孤独な暗殺者が人間らしさを取り戻していく姿も描かれた作品です。

◆考察と感想

ウェズリー・スナイプスといえば、『ブレイド』のような超人的なアクションを思い浮かべる人が多いと思う。でも、この『ウェズリー・スナイプス ザ・シューター』は、そのイメージとは少し違う作品だった。

正直に言えば、決して大作ではない。製作費も限られていることが伝わってくるし、展開にも多少強引な部分がある。警察やCIAに追われる割には逃げ切れてしまったり、都合よく物事が進む場面も少なくない。

それでも最後まで飽きずに観られたのは、やっぱりウェズリー・スナイプスという俳優の存在感があるからだと思う。

主人公のジェームズは、若い頃のように無敵ではない。任務の失敗を引きずり、引退生活を送っていた男が、過去の決着をつけるために再び銃を握る。その設定だけでも十分に渋い。

序盤の狙撃シーンは、本作の中でも一番緊張感がある場面だった。息を潜め、標的を待ち、一発で決める。派手な撃ち合いではなく、スナイパーならではの静かな緊張感がある。

ただ、タイトルから想像すると「スナイパー映画」を期待してしまうが、実際には狙撃シーンはそれほど多くない。その後は逃亡劇や陰謀を暴くサスペンスが中心になっていく。

だから『ザ・シューター』という邦題よりも、原題の『The Contractor(契約者)』の方が作品内容には合っている気がした。

個人的に印象に残ったのは、少女エミリーとの交流だ。

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momoko
「黒人の人って、怖い顔の人もいれば優しい顔の人もいる。私たち、黄色人種も同じよね。千差万別だわ。」

yoribouアイコン

yoribou
「よくアメリカ映画だったら、黒人の方が粋なジョーク言うやん。凸凹コンビだったら、必ず最低でもどっちかは黒人だったりしてね。」

最初はただ身を隠すために利用するだけの存在だったはずが、少しずつ信頼関係が生まれていく。この関係性があるおかげで、ただの逃亡アクションでは終わらない作品になっている。

『レオン』ほど深く描かれているわけではないが、「孤独な男と少女」という組み合わせはやはり見応えがある。

ウェズリー・スナイプスも、無口で不器用な男を自然に演じていた。若い頃のようにキレキレの格闘ではなく、年齢を重ねた男の渋さが前面に出ている。

アクションについては、格闘、銃撃、カーチェイスなど一通りそろっているが、どれも派手さより現実味を重視した印象だった。爆発が連続するような映画ではなく、一つ一つの戦闘を丁寧に見せている。

終盤になると黒幕との対決へ向かうが、ここも「俺が全部吹き飛ばして終わりだ」という作品ではない。ジェームズは経験と判断力で少しずつ相手を追い詰めていく。

だからこそ、ヒーローというよりベテラン工作員という雰囲気が強かった。

一方で、ストーリー自体は予想できる部分も多い。陰謀、裏切り、濡れ衣という流れは王道で、驚くような大どんでん返しはない。

そのため、「ストーリーを楽しむ映画」というより、「ウェズリー・スナイプスを楽しむ映画」と考えた方が満足度は高いと思う。

午後のロードショーで流れていたら、最後まで観てしまうタイプの作品という表現が一番しっくりくる。

B級作品ではあるものの、主演俳優の魅力だけで最後まで引っ張っていく力がある。

最近のアクション映画はCGや派手な演出に頼る作品も多いが、本作は俳優自身の立ち居振る舞いや銃の構え方だけで、「この人はプロだ」と思わせてくれる。

ウェズリー・スナイプスだから成立した一本と言っていい。

大作アクションを期待すると少し物足りないかもしれないが、気軽に楽しめるスパイアクションとしては十分に面白かった。

◆似ている作品・おすすめ映画2作品

ソルト

【映画】ソルト(2010年)

組織の陰謀によって追われる立場となった凄腕の工作員が、自ら真相を突き止めようとする逃亡サスペンスという点が似ています。

本文を読む

マイ・ボディーガード

【映画】マイ・ボディーガード(2004年)

孤独で過去を背負ったプロの男が、少女との交流を通して人間らしさを取り戻し、彼女を守ろうとする関係性が似ています。

本文を読む

◆モテ男目線で考察

本作で一番格好いいと感じたのは、ジェームズが自分の強さを決して見せびらかさないところです。本当に実力がある男ほど、必要以上に自慢しません。危険な状況でも冷静さを失わず、助けてくれたエミリーには誠実に接しています。

恩を受けた相手には感謝し、守るべき相手は命を懸けて守ります。派手な武勇伝よりも、「この人なら安心できる」と感じさせる落ち着きが、人から信頼される魅力につながっています。ジェームズのように余裕を持ち、言葉ではなく行動で示せる男こそ、大人の魅力を持ったモテる男だと感じました。

◆教訓・学び

本当に頼れる人間とは、逆境でも冷静さを失わず、自分の信念を最後まで貫ける人です。

◆『ウェズリー・スナイプス ザ・シューター』の評価

項目 点数 コメント
ストーリー 17 / 20 元CIAの狙撃手が陰謀に巻き込まれる王道の展開です。
暗殺任務から逃亡劇へ移る流れが分かりやすいです。
先の読める部分はありますが、最後まで楽しめます。
演技 18 / 20 ウェズリー・スナイプスの渋い存在感が光ります。
寡黙で孤独なプロの雰囲気を自然に表現しています。
イライザ・ベネットとの交流も見どころです。
映像・演出 17 / 20 序盤の狙撃場面には静かな緊張感があります。
銃撃戦や逃走場面もテンポよく描かれています。
派手さは控えめですが、堅実な演出です。
感情の揺さぶり 18 / 20 仲間を失い、濡れ衣を着せられる展開に緊張します。
ジェームズとエミリーの信頼関係にも心を動かされます。
孤独な男が人間らしさを取り戻す姿が印象的です。
テーマ性 18 / 20 組織に利用された男の誇りと再生を描いています。
逆境でも信念を貫くことの大切さが伝わります。
人を信じ、守ることで生まれる絆もテーマです。
合計 88 / 100 暗殺任務と組織の陰謀を描いた、安定感のある逃亡アクションです。
ウェズリー・スナイプスの渋さが作品全体を支えています。
少女との交流を交えた人間ドラマも印象に残ります。

◆総括

『ウェズリー・スナイプス ザ・シューター』は、派手な大作アクションというより、ベテラン工作員の逃亡劇と人間ドラマを組み合わせた渋い一本です。

物語自体は、組織の陰謀、裏切り、濡れ衣といった王道の展開で、驚くような仕掛けがあるわけではありません。それでも最後まで観られるのは、ウェズリー・スナイプスの存在感が大きいからです。無口で冷静なプロフェッショナルを演じる姿には説得力があり、銃を構えるだけでも主人公の経験や強さが伝わってきます。

また、少女エミリーとの交流が加わることで、単なる追跡アクションでは終わらないところも良かったです。孤独に生きてきた男が、誰かを信じ、守ることで人間らしさを取り戻していく流れには温かさがあります。

狙撃場面の少なさや、展開の強引さに物足りなさはありますが、ウェズリー・スナイプスの渋い魅力を気軽に楽しむ作品としては十分です。午後に何となく観始めても、最後まで付き合えてしまうような、安定感のあるB級アクションです。

映画の中の未来が、手のひらに近づいてきた。

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