◆【映画】『エンド・オブ・キングダム』(2016年)の作品情報
| 監督 | ババク・ナジャフィ |
|---|---|
| 脚本・原案 | クレイトン・ローテンベルガー、カトリン・ベネディクト |
| 脚本 | クリスチャン・グーデガスト、チャド・セント・ジョン |
| 出演・製作 | ジェラルド・バトラー |
| 出演 | アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン 他 |
| 配給 | フォーカス・フィーチャーズ、グラマシー・ピクチャーズ、 ライオンズゲート、ショウゲート |
| 公開 | 2016年 |
| 上映時間 | 99分 |
| 製作国 | アメリカ |
| ジャンル | アクション、サスペンス |
| 視聴ツール | U-NEXT、吹替、自室モニター、nwmヘッドフォン |
| 前作 | エンド・オブ・ホワイトハウス |
| 次作 | エンド・オブ・ステイツ |
◆キャスト
| 役名 | キャスト・代表作 |
|---|---|
| マイク・バニング | ジェラルド・バトラー 代表作『エンド・オブ・ホワイトハウス』 (2013年) |
| ベンジャミン・アッシャー 大統領 |
アーロン・エッカート 代表作『ダークナイト』(2008年) |
| アラン・トランブル副大統領 | モーガン・フリーマン 代表作『ショーシャンクの空に』(1994年) |
| リン・ジェイコブス長官 | アンジェラ・バセット 代表作『ブラックパンサー』(2018年) |
| ジャクリーン・マーシャル | シャーロット・ライリー 代表作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 (2014年) |
◆あらすじ
ネタバレなし
アメリカ大統領専属のシークレットサービス、マイク・バニングは、妻の出産を間近に控え、危険と隣り合わせの仕事を続けるべきか悩んでいました。そんな中、イギリス首相が急死したとの知らせが入り、世界各国の首脳がロンドンで行われる国葬に参列することになります。
アメリカのベンジャミン・アッシャー大統領も出席を決め、マイクは護衛任務のためロンドンへ向かいます。厳重な警備体制が敷かれたロンドンでしたが、国葬当日、街全体を巻き込む大規模な同時多発テロが発生します。歴史的建造物が次々と爆破され、各国首脳が襲撃される中、マイクは大統領を守りながら脱出を図ります。

しかし、敵は警察や軍関係者にまで潜伏しており、誰が味方で誰が敵なのか分からない状況に陥ります。通信網も寸断され、ロンドンは完全な戦場と化していきます。
果たしてマイクは大統領を無事に守り抜くことができるのでしょうか。そして、この大規模テロの真の目的とは何なのでしょうか。
前作『エンド・オブ・ホワイトハウス』以上にスケールアップしたアクションと、息つく暇もない逃亡劇が魅力のサスペンスアクションです。
ここからネタバレありです
イギリス首相の死は偶然ではなく、世界の首脳をロンドンに集めるために仕組まれた罠でした。黒幕は武器商人アミール・バルカウィで、過去にG8主導のドローン攻撃によって娘を失ったことへの復讐として大規模テロを計画していたのです。
国葬当日、ロンドン各地で同時多発テロが発生し、多くの首脳が命を落とします。マイクとアッシャー大統領は間一髪で脱出しますが、ヘリコプターも撃墜され、シークレットサービス長官リン・ジェイコブスは命を落としてしまいます。
その後も執拗な追跡を受ける二人はMI6捜査官ジャクリーンの協力を得ます。しかし、テロリストに内部情報が漏れていることが判明し、英国政府内部に裏切り者が存在することが明らかになります。
逃走中、大統領はテロリストに拉致され、処刑の様子を世界中へ生中継しようとする計画が進められます。マイクはSASと協力して敵のアジトへ突入し、激しい銃撃戦の末に大統領の救出に成功します。

一方でジャクリーンはMI5長官が内通者だったことを突き止めて射殺します。さらに敵の通信記録からバルカウィの居場所が判明し、アメリカ軍のドローン攻撃によってバルカウィは殺害されます。
事件解決後、マイクは無事に家族のもとへ帰還します。生まれた娘には殉職したリンの名前が付けられ、退職を考えていたマイクも再び職務を続けることを決意するのでした。
◆考察と感想
『エンド・オブ・キングダム』は、細かいリアリティや設定の粗を気にし始めるとキリがない映画だ。厳重警備のロンドンにあれだけ大量のテロリストが潜伏しているのも無理があるし、各国首脳が次々と襲撃される展開もかなり大胆である。
それでも俺がこの作品を楽しめたのは、「理屈よりも勢いで押し切るアクション映画」として完成しているからだ。
冒頭からロンドンが戦場になるまでのテンポが非常に速い。国葬という厳かな空気から一転して爆発、銃撃、追跡劇へと雪崩れ込む。そのスピード感は見事だった。99分という上映時間も絶妙で、無駄な説明を省きながら最後まで走り切っている。
主人公マイク・バニングは相変わらず無茶苦茶強い。
普通なら何度死んでもおかしくない状況なのに生き延びる。敵を倒し続ける。負傷しても止まらない。
現実ならあり得ない。
だが、このシリーズに関してはそれでいいと思う。
観客はリアルな警備体制を見に来ているのではなく、「最強のSPが大統領を守り抜く姿」を見に来ているのだから。
そして本作で特に良かったのは、バニングとアッシャー大統領の関係だ。
前作では警護対象と警護官という関係が中心だったが、本作では逃亡生活を共にすることで、まるで戦友のような絆が描かれている。
何度も死にかけながら行動を共にする二人の姿には不思議な安心感があった。
アッシャー大統領もただ守られるだけの存在ではない。
恐怖を抱えながらも最後まで毅然と振る舞う姿は立派だった。
処刑映像を世界中へ配信されようとした場面でも、彼は命乞いをしない。国家の代表として最後まで誇りを失わない。だからこそバニングも命を懸けて守ろうとするのだろう。
また、本作の敵であるバルカウィにも一定の説得力があった。もちろん彼の行動は許されるものではない。しかし娘をドローン攻撃で失ったという背景を知ると、単純な悪役とは言い切れなくなる。
テロを肯定する気は全くないが、暴力が新たな暴力を生むという構図は現実世界にも通じるものがある。
副大統領トランブルが最後に語る「子供たちや孫たちのために世界を良くしなければならない」という言葉も印象的だった。
敵を倒して終わりではない。憎しみの連鎖を断ち切らなければ同じ悲劇は繰り返される。派手なアクション映画でありながら、そんなメッセージも感じられた。
そして俺が一番印象に残ったのは、マイクが退職願を削除するラストシーンだ。
若い頃なら「また戦うのか、かっこいいな」と思っただろう。けれど、今は違って見えた。
本来なら彼は家族との時間を優先してもよかった。妻は出産を控えている。危険な仕事を辞めて普通の父親になる道もあった。
それでも彼は職務を選ぶ。それは仕事が好きだからではなく、自分にしか守れない人がいると分かっているからだ。
責任とは何か。使命とは何か。そんなことを考えさせられた。

momoko
「私もバイトで責任を負わされた時は、死に物狂いでやるわ。」

yoribou
「責任って人それぞれ向かい方は違うけど、社会で生きて行こうとすれば少なくとも何らかの責任は負うものだよね。その時、どれだけできるかによって、人からの評価も変わる。
責任あることをやり遂げるって現実的には難しいけどね。」
年齢を重ねると、自分のためだけに生きることは難しくなる。家族のため、会社のため、仲間のため。誰かの期待を背負いながら生きる場面が増えてくる。
マイクの選択は決して楽な道ではない。それでも逃げなかった。その姿勢に俺は心を動かされた。
『エンド・オブ・キングダム』は決して傑作ではない。CGの粗さもあるし、ご都合主義も多い。だが、細かいことを気にせず楽しめる娯楽作品としては非常に優秀だ。
何より「守るべきもののために戦う男」の魅力が詰まっている。難しいことを考えず、スカッとするアクション映画を観たい夜には間違いなくおすすめできる一本だった。
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◆モテ男目線で考察
モテる男は強い男ではなく、責任から逃げない男だと思います。本作のマイク・バニングはまさにその象徴です。危険な状況でも大統領を見捨てず、仲間を守り、自分の役割を最後まで果たそうとします。口先ではなく行動で信頼を示す姿勢は、多くの人を惹きつける魅力があります。女性は完璧な男性よりも、困難な状況で逃げずに立ち向かう男性に安心感を覚えるものです。マイクの魅力は圧倒的な戦闘力ではなく、「守る覚悟」を持ち続けていることにあると感じました。
◆教訓
本当に信頼される人とは、危険や困難から逃げず、自分の責任を最後まで果たそうとする人である。
◆評価
| 項目 | 点数 | コメント |
|---|---|---|
| ストーリー | 18 / 20 | ロンドン同時多発テロという設定が秀逸。 序盤から一気に物語へ引き込まれる。 細かなリアリティより勢い重視の展開。 |
| 演技 | 19 / 20 | ジェラルド・バトラーが安定の熱演。 大統領との信頼関係も説得力がある。 モーガン・フリーマンら脇役陣も存在感十分。 |
| 映像・演出 | 19 / 20 | ロンドンの名所が襲撃される演出は迫力満点。 爆破や銃撃戦が次々と展開する。 アクション映画として非常に見応えがある。 |
| 感情の揺さぶり | 18 / 20 | 絶体絶命の状況が続き緊張感が高い。 仲間の犠牲や家族への想いも描かれる。 最後までハラハラしながら楽しめる。 |
| テーマ性 | 19 / 20 | 守るべき人のために戦う覚悟が描かれる。 テロと報復の連鎖についても考えさせられる。 娯楽作ながらメッセージ性も感じられる。 |
| 合計 | 93 / 100 | シリーズ屈指のスケールで描かれるアクション大作。 リアリティを超える勢いと爽快感が魅力。 ジェラルド・バトラーの無双ぶりを存分に楽しめる一本。 |
◆総括
『エンド・オブ・キングダム』は、前作『エンド・オブ・ホワイトハウス』の魅力を引き継ぎながら、舞台をロンドンへ移してスケールアップさせたアクション大作です。
ロンドンの象徴的な建造物が次々と襲撃される衝撃的な展開、絶え間なく続く銃撃戦と爆破シーン、そしてジェラルド・バトラー演じるマイク・バニングの圧倒的な活躍は、本作最大の見どころです。
細かなリアリティを求めると気になる部分もありますが、それを補って余りある勢いと爽快感があります。理屈を考える前に、とにかく大統領を守り抜くというシンプルな物語に没頭できる作品です。
また、単なるアクション映画に終わらず、家族への想い、仲間との信頼関係、そして責任を背負う覚悟も描かれており、マイク・バニングというキャラクターの魅力がさらに深まっています。
何も考えずにスカッとしたい夜にはぴったりの一本です。ジェラルド・バトラーの無双アクションが好きな方や、テンポの良いサスペンスアクションを求めている方には、自信を持っておすすめできる作品でした。
守る覚悟は、言葉ではなく行動に出る。
『エンド・オブ・キングダム』で印象的だったのは、マイク・バニングがどれだけ追い詰められても、大統領を見捨てなかったことです。
ロンドン全体が戦場となり、誰が味方で誰が敵かも分からない状況でも、バニングは自分の役割から逃げませんでした。
大切な人を守るという覚悟は、派手な言葉ではなく、最後まで行動し続ける姿に表れるのだと思います。
映画を観る時間は、ただの娯楽ではなく、自分自身の生き方を見つめ直す時間でもあります。
私も自室の映画鑑賞環境で、こうした男の責任や覚悟が描かれる作品をじっくり楽しんでいます。
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