今週の映画トピック

📰 今週の映画トピックまとめ(2025年11月第5週)

週末ランキング/新作の動き/ロングラン傾向/海外情勢を総まとめ。

🎥 国内映画ニュース

『爆弾』がついに首位奪取 — 公開5週目で動員150万人突破

前週2位から今週1位へ浮上し、公開5週目にして初の首位。
週末動員は約18万5,000人・興収2.7億円と高水準をキープし、累計興収は20億円目前に到達した。

背景:口コミ主導の“ジワ伸び型”ヒットが本格的に開花

『TOKYOタクシー』は2位キープ — 2週連続で好推移

初登場1位のあと、2週目は2位キープと安定した推移。
週末3日間の動員は約16万人・興収2.4億円で、公開10日間累計は動員45万人・興収6億円台に乗せてきた。

注目:シニア層と都心OL層の“二極観客”が支える興行構造

細田守監督『果てしなきスカーレット』が3位を死守

先週に続き今週も3位を維持。
2週目の週末動員は約12万5,000人・興収1.9億円と落ち幅は小さく、冬休みシーズンに向けたロングランが期待される。

キーワード:ファミリー+若年女性という“二枚看板”の客層構成

新作『冬めく約束』が6位スタート — ミニシアター系で高稼働

公開1週目で全国ランキング6位にランクイン。
都市部ミニシアターでは満席回が続出し、館あたり成績では上位大作に迫る数字を記録している。

話題:静かな人間ドラマと冬景色の映像美がSNSでじわじわ拡散中

『チェンソーマン レゼ篇』は5位キープ — 累計興収90億円目前

10週目に入りながらも5位を維持し、依然として存在感は大きい。
累計興収は87億円超からさらに伸ばし、90億円ラインがはっきりと視野に入ってきた。

トレンド:イベント上映・舞台挨拶によるロングラン戦略が奏功

『国宝』が26週目も7位で粘る — 興収170億円台後半へ

公開26週目となる今週も7位をキープ。
ロングランの勢いは衰えず、累計興収は170億円台後半に到達し、年内180億円突破も現実味を帯びてきた。

注目:地方シネコンでの“遅れて観る層”が支える下支え需要

🌍 海外映画ニュース

北米:『Predator: Badlands』が3週連続首位も勢いはやや減速

北米3週目の興収は約1,600万ドルで、累計は8,000万ドル台に到達。
首位は守ったものの、公開規模のわりには伸びが鈍化しつつあり、ここからの下げ幅が焦点となっている。

キーワード:既存IP頼みラインナップの“頭打ち感”が顕在化

欧州:『平場の月』がロングラン体制へ — ミニシアターで安定推移

パリ・ベルリンなど主要都市のアート系館で上映続行。
平日も高い客入りを維持しており、年末までのロングラン継続がほぼ確定的な状況になっている。

指標:日本の静かな人間ドラマが欧州観客に浸透してきた好例

アジア:大型中華圏SF大作が12月公開へ向けプロモーション加速

中国本土で大ヒット中のSFスペクタクルが、12月以降に日韓を含むアジア各国で公開予定。
予告編解禁後、SNS上ではVFXクオリティへの評価が高く、冬の興行の“ダークホース枠”として注目されている。

トレンド:ハリウッド以外のSF大作がグローバル市場で存在感を強める流れ

更新日:2025年12月2日(火)
出典:興行通信社/映画.com/MOVIE WALKER PRESS/Deadline/Variety