【映画】『共謀家族』(2019年) 映画で学んだ男が仕掛ける究極の完全犯罪――家族を守るために | ネタバレあらすじと感想

サスペンス/スリラー

◆映画『共謀家族』の作品情報

  • 【英題】Sheep Without A Shepherd
  • 【監督】サム・クァー
  • 【脚本】ヤン・ウェイウェイ、ジャイ・ペイ
  • 【出演】シャオ・ヤン、タン・ジュオ、ジョアン・チェン 他
  • 【主題歌】『亡羊』
  • 【配給】インターフィルム、アーク・フィルムズ
  • 【公開】2019年
  • 【上映時間】112分
  • 【製作国】中国
  • 【ジャンル】サスペンス、スリラー、クライム
  • 【視聴ツール】Amazon Prime、吹替、自室モニター

◆キャスト

  • リー・ウェイジエ:シャオ・ヤン 代表作『ドラゴン・ブレイド』(2015年)
  • ラオ・ルオジン(警察署長):ジョアン・チェン 代表作『ラストエンペラー』(1987年)
  • アイユー(妻):タン・ジュオ 代表作『チィファの手紙』(2018年)
  • ピンピン(長女):シー・ジーシュー 代表作『となりのツンデレ王子』(2019年)
  • スーチャット(署長の息子):スー・レンヤオ 代表作『無名之輩』(2018年)

◆ネタバレあらすじ

▶︎ あらすじ(ネタバレなし)

舞台はタイ南部。中国からの移民であるリー・ウェイジエは、インターネット会社を営みながら、妻アイユーと2人の娘と慎ましくも幸せな生活を送っていた。映画が趣味で、空き時間にはさまざまなジャンルの作品を観る、穏やかで家族思いの男だ。彼は地元住民からも好感を持たれており、娘たちは学校に通い、何不自由のない毎日を送っていた。

しかし、ある出来事をきっかけに、その平穏な日常は音を立てて崩れ始める。高校に通う長女ピンピンが、ある青年との間でトラブルに巻き込まれたことで、家族は思いがけない危機に直面する。しかもその青年は、地元の有力警察官の息子だった。

法の下での正義と家族を守る倫理の板挟みのなかで、リーは決断を迫られる。彼の中で、「家族を守ること」と「真実を明かすこと」の天秤が大きく揺れる中、やがて彼の映画愛が、ある“戦略”として動き出す――。

▶︎ あらすじ(ネタバレあり)

ある日、長女ピンピンが参加したサマーキャンプで、警察署長の息子スーチャットから睡眠薬を盛られ、暴行を受けたうえ、その様子を撮影された。動画をネタに脅されたピンピンは、抵抗の末にスーチャットを殺害してしまう。動揺するピンピンと母アイユーを前に、リーは家族を守るため、証拠を隠滅し、完全犯罪を試みる。

彼はこれまで映画で学んだトリックやアリバイ工作を駆使し、死体の処理や警察への偽証を計画的に行う。一家は警察の執拗な捜査と圧力にさらされながらも、リーの冷静な指示によって一枚岩となり真実を覆い隠していく。

だが、警察署長ラオ・ルオジンの執念深い追及により、徐々にアリバイの綻びが露呈していく。物語の終盤、真実に迫る捜査線上にリーの家族が浮かび上がる中、彼の用意した“最後の一手”が明かされる。それは、予想外の人物の犠牲と引き換えに成立する、衝撃的な結末であった。

◆考察と感想

(ここに1200字の考察本文を記述済)

◆考察(モテ男)

この映画を観て「自分ならどう守るか?」って自然に考えた。女の子って、正義や論理より「守ってくれる覚悟があるか」を見てる気がする。映画の中の父親みたいに、冷静でいて、土壇場では全力で動ける男って、本当にかっこいい。言葉より行動。共謀でも、信じ合える絆がある家族って理想だよな。

◆教訓・学び

本当にモテる男は、言葉じゃなく“守る覚悟”を静かに背中で語る。

◆評価

項目 点数 コメント
ストーリー 18 / 20 中国作品なかなかやるヤンと思った。最近見た作品では面白い方に分類される。
演技 18 / 20 お父さん、キングヌーの井口に似ていた。親近感が有った。
映像・演出 18 / 20 自然さが何より良かった。違和感なく観ることができた。
感情の揺さぶり 18 / 20 なかなか感動した。父親もこんな人、立場的に沢山いるだろう。
オリジナリティ・テーマ性 17 / 20 確かにテーマ性は有ったかと思う。娘に贈る言葉。
合計 89 / 100 表現したいことをしっかり本編で表現ができて、それを視聴者がしっかり把握できるので良い作品だと考える。

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