【映画】『ドント・ブリーズ2』(2021年) 盲目の男が再び牙をむく──奪われた少女を守るため、闇に潜む殺意が動き出す衝撃のバイオレンス・スリラー | ネタバレあらすじと感想

サスペンス/スリラー

🎞️ 作品情報

  • 英題:Don’t Breathe 2
  • 監督・脚本:ロド・サヤゲス
  • 脚本:フェデ・アルバレス
  • 出演:スティーヴン・ラング、ブレンダン・セクストン3世 他
  • 配給:ソニー・ピクチャーズ
  • 公開:2021年
  • 上映時間:95分
  • 製作国:アメリカ
  • ジャンル:スリラー、ホラー、アクション
  • 視聴ツール:U-NEXT、吹替、自室モニター

🎭 キャスト

  • ノーマン・ノードストローム(盲目の男):スティーヴン・ラング『アバター』(2009年)
  • フェニックス(養女):マデリン・グレイス『グレース ~落ちた天使~』(2020年・TV)
  • レイラン(誘拐犯のリーダー):ブレンダン・セクストン三世『スリー・ビルボード』(2017年)
  • ジム・バビッチ(悪党の一味):ロッキー・ウィリアムズ『ローガン・ラッキー』(2017年)
  • ヘルナンデス(協力する元兵士):ステファニー・アルシラ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』(2013年~)

🎬 あらすじ(ネタバレなし)

前作で凶悪な強盗団を撃退した盲目の男・ノーマン。

8年後の本作では、彼が「フェニックス」と名付けた少女と静かに暮らしている。かつての暴力的な過去を捨て、父親として少女を守り育ててきた彼は、郊外の家で平穏な日々を送っていた。

だが、その静けさは長くは続かなかった。ある日、武装した謎の男たちが突然襲来し、フェニックスを連れ去ろうとする。
再び「獣」となったノーマンは、戦闘能力と音に頼った知覚を武器に、娘を救い出そうとするが──

今回の敵は単なる強盗ではなく、フェニックスの過去に深く関わる存在だった。
彼女を手放すことができない男と、隠された因縁が交差する中で、ノーマンの正義は再び問われることになる。

🧠 考察と感想

本作で印象に残るのは、「男は何を守り、どうあるべきか」という問いだ。ノーマンは過去の罪を背負いながらも、新たな人生を歩もうとしていた。だが運命は再び彼に試練を与えた。

彼の戦いは、ただのサバイバルではない。「奪われたもの」に対する執念と、少女への贖罪の物語だ。盲目の男という設定が、逆に彼の本質──内なる目で見ている正義と葛藤──を際立たせる。

また、少女フェニックスの視点からも物語は深くなる。自分の出生の秘密を知り、育ての父の“偽りの愛”を乗り越えた彼女の成長が、この映画にもう一つの主題を与えている。

暴力に支配されない未来、被害者で終わらない覚悟──モテたい男が学ぶべきは、こうした覚悟と行動力だ。

📘 教訓・学び

モテ男とは、過去に囚われず、守るべきもののために覚悟をもって行動できる男だ。

◆評価

項目 点数 コメント
ストーリー 18 / 20 父と娘の絆を軸にしながら、暴力と贖罪を描いた構成が秀逸。続編としての深化があり、前作以上に人間ドラマとしての厚みを感じる。
演技 18 / 20 スティーヴン・ラングの重厚な存在感が圧倒的。盲目ゆえの動きや息遣いまでリアルで、娘役マデリン・グレイスも感情の揺らぎを繊細に表現。
映像・演出 18 / 20 暗闇の中での“音”と“動き”の演出が緊張感を高める。血と光のコントラスト、ロングテイクの構成など、サスペンス演出が非常に冴えている。
感情の揺さぶり 16 / 20 ノーマンの罪と覚悟、そして少女の成長に胸を打たれる。恐怖よりも“贖い”に焦点を当てた人間的なドラマが印象的。
オリジナリティ・テーマ性 17 / 20 前作の逆転構造を引き継ぎつつ、“悪人が父になる”という倫理的テーマが際立つ。続編としての意義も明確で、独自の立ち位置を確立。
合計 87 / 100 単なるサバイバルではなく、罪と贖いを描く人間ドラマとしても完成度が高い。盲目の男が“父”になることでシリーズは新たな深みへ。

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