【映画】『ツイスターズ』(2024年) 嵐を追うのは命か、それとも夢か。迫り来る竜巻に挑むストームチェイサーたちの闘い! | ネタバレあらすじと感想

サスペンス/スリラー

『ツイスターズ』(2024)レビュー&考察

嵐に挑む勇気と再生の物語。スリラー/パニック/ドラマ/アクション

視聴:Netflix/吹替/自室モニター

作品情報

原題 Twisters
監督 リー・アイザック・チョン
脚本 マーク・L・スミス
原案 ジョセフ・コシンスキー
原作 マイケル・クライトン、アン・マリー・マーティン
出演 デイジー・エドガー=ジョーンズ、グレン・パウエル 他
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
公開 2024年
上映時間 122分
製作国 アメリカ、日本
ジャンル スリラー、パニック、ドラマ、アクション
視聴ツール Netflix/吹替/自室モニター

キャスト

  • ケイト・カーター:デイジー・エドガー=ジョーンズ 代表作『フレンチ・ディスパッチ』(2021年)
  • タイラー・オーウェンズ:グレン・パウエル 代表作『トップガン マーヴェリック』(2022年)
  • ハビ:アンソニー・ラモス 代表作『イン・ザ・ハイツ』(2021年)
  • リリー:サッシャ・レイン 代表作『アメリカン・ハニー』(2016年)
  • スコット:デヴィッド・コレンスウェット 代表作『マエストロ:その音楽と愛と』(2023年)


🎬 あらすじ

広大な大地と青空が広がるアメリカ・オクラホマ州。人々の暮らしを一瞬で破壊する竜巻の脅威と、そこに立ち向かう科学者やストームチェイサーたちの姿を描いたのが映画『ツイスターズ』(2024年)です。本作の主人公ケイト・カーターは、かつて仲間たちと共に竜巻のエネルギーを弱める実験に挑んだ気象学者。自然の猛威に真正面から挑んだ彼女の人生は、ある出来事を境に大きく揺らぎます。その後、彼女は嵐から離れ平穏な生活を望むようになりますが、心の奥に残された後悔や恐怖からは逃げられません。そんなケイトの前に再び嵐を追い求めるチャンスが訪れ、彼女は旧友ハビと再会し、最新技術を駆使した竜巻追跡計画に巻き込まれていきます。さらに、SNSで人気を誇る型破りなストームチェイサー、タイラー・オーウェンズとの出会いが彼女の運命を大きく変えていきます。壮大な自然現象を前に、人間の情熱と恐怖が交錯する本作は、スリルとドラマの両面で観る者を引き込みます。

ここからネタバレありです

▼ ネタバレあらすじを表示する

物語は5年前、ケイトが仲間と共に行った竜巻弱体化の実験から始まります。ポリアクリル酸ナトリウムのビーズを竜巻に投入しようとしますが、突如竜巻が凶暴化し、ジェブやアディ、プラビーンといった仲間たちを失う悲劇となります。生き残ったのはケイトと友人ハビだけでした。時間が経ち、研究から距離を置いていたケイトは、再びハビの誘いでオクラホマに戻ります。そこで出会ったのが、SNSを駆使して嵐を追いかけるタイラー・オーウェンズです。型破りで大胆な彼と対照的に、過去の痛みを抱えるケイトは葛藤しながらも再び嵐に立ち向かう決意を固めます。物語の後半では、複数の巨大竜巻が同時にオクラホマ中央部を襲い、ケイトとタイラーたちは人々を救うため命懸けで立ち向かいます。失われた仲間への想いと、自然の脅威に対峙する人間の勇気が交錯し、やがてケイトは竜巻に挑む真の意味を見出していきます。

考察と感想

『ツイスターズ』を観終えて、まず最初に思ったのは「自然の力を前にした人間の小ささ」と「それでも抗おうとする人間のしぶとさ」だった。竜巻という現象は日本人にとってはあまり身近ではないが、それでも台風や地震といった自然災害を想起すれば、胸に迫るものがある。冒頭のシーンでケイトたちが試みる竜巻の弱体化実験は、科学の進歩と人類の挑戦心を象徴しているように見える。しかし同時に、その試みが裏目に出て仲間を失うという残酷な現実が突き付けられる。ここに、本作の持つテーマ性の核があると思った。人間は自然に挑むことで進歩してきたが、その代償もまた大きい。ケイトはその代償を背負い続ける存在であり、彼女の葛藤と再起は、災害大国に生きる自分にとってもリアルに響いた。

5年後に再び故郷に戻るケイトは、研究の道から退いたものの心の奥では嵐を克服できていない。その姿が痛々しくもあり、同時に共感を覚えた。人は失敗や喪失から完全に逃げ切ることはできない。むしろ、再び向き合わなければ前に進めない。物語の大きな流れは、この「向き合う勇気」をどう取り戻すかに集約されている。そこに現れるのが、SNSを駆使して派手に竜巻を追いかけるタイラー・オーウェンズだ。彼はケイトと対照的で、恐怖やトラウマを抱えるのではなく、刺激と興奮を求めて突き進むタイプ。正直、最初は軽薄にも見えたが、彼の存在がケイトに再挑戦のきっかけを与えるという点で非常に重要な役割を担っていた。

タイラーの「見せるストームチェイサー」という生き方は、現代社会に通じる部分がある。SNSのフォロワーや注目を得ることが、彼にとって生きる力であり、行動の原動力だ。これは一見軽いようで、実は現代を象徴する姿でもある。対してケイトは、科学者としての信念と過去の喪失感に引き裂かれている。この二人の対比が、本作に人間ドラマとしての厚みを与えていた。竜巻そのものの恐怖だけではなく、「どう生きるか」「何を大切にするか」という問いが常に付きまとっているのが印象的だった。

映像表現についても触れたい。竜巻の描写は凄まじく、特に複数の竜巻がオクラホマ中央部を襲う場面は圧倒的だった。最新のVFX技術で表現された竜巻は、ただの自然現象ではなく、まるで怪物のようにうねり、飲み込み、破壊していく。その迫力の中に小さな人間たちが必死に抗う姿が描かれることで、映像の中に強烈なコントラストが生まれていた。音響もまた秀逸で、嵐の轟音と静寂の切り替えが観客の心拍数を直接揺さぶるようだった。スクリーンで体感することでこそ、この映画の真価は発揮されると強く感じた。

また、物語後半でケイトが自らの恐怖と向き合い、仲間と共に再び竜巻へ挑む姿には胸を打たれた。彼女がただ生き残るだけでなく、「救う」ために立ち向かう点が重要だ。かつて失った仲間を思い、今度こそ多くの命を守るために勇気を振り絞る。その姿にはヒーロー映画のような高揚感もあったが、根底には現実の痛みがあるため、安っぽいヒロイズムに堕していない。むしろ、弱さを抱えた人間が必死に立ち上がる姿が感動的に映った。

一方で、ストーリーの展開には王道感もある。過去のトラウマを抱えた主人公が、新しい仲間との出会いを経て再生し、最後には恐怖を克服する。典型的な構造ではあるが、その「王道」を最新の映像技術と現代的なキャラクター造形でアップデートしている点が『ツイスターズ』の強みだと思った。特に、ケイトとタイラーの関係性は、単なる恋愛要素にとどまらず「科学とエンタメ」「内省と外向き」といった二つの対比を象徴する存在として描かれており、見ごたえがあった。

総じて、『ツイスターズ』は単なる災害パニック映画ではなく、「自然に挑む人間の傲慢と勇気」「過去と向き合うための再生」というテーマを内包した作品だった。竜巻という極限状況を通じて、人間の脆さと強さを浮かび上がらせるその手腕には唸らされた。観終わった後、ただの娯楽作というより、自分の中に「次に挑むべきものは何か」を問いかけられた気がした。俺にとっては、災害映画を超えた「人生の縮図」として心に残る一本だった。

モテ男目線の考察

『ツイスターズ』を観て感じたのは、恐怖に逃げず挑む姿勢こそが魅力を放つということだ。ケイトは過去の喪失に苦しみながらも、再び嵐に立ち向かう決意を固めた。そこには弱さを隠さず、それでも進む強さがある。女性からすれば守られたいと思わせ、男性からすれば尊敬を抱く。タイラーの奔放さと対照的に、ケイトの勇気は芯のある色気を生む。モテる男も同じで、恐怖や失敗を認めながら挑戦を続ける姿勢こそが、人を惹きつけるのだ。

教訓

真実を見抜き、人を救おうとする誠実さこそがモテる男の条件である。

◆評価

項目 点数 コメント
ストーリー 20 / 20 かなり練られた作品だと思った。相手が竜巻で、ここまで自然と戦う作品はなかなかない。
演技 19 / 20 女性は可愛いとこんなにチヤホヤされるかと再三にわたって思った。グレン・パウエルのような男性は絶対もてる!
映像・演出 20 / 20 どう撮影したのかと思える場面が目白押し。
感情の揺さぶり 19 / 20 終わった時には、俺としては珍しくニヤニヤしてた。
オリジナリティ・テーマ性 19 / 20 テーマ性は十二分に有って更に娯楽としても本作品は観るに足りると思った。
合計 97 / 100 いろいろな要素がてんこ盛りの快作。観て良かったと心底思った。

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