【映画】『フィアー・ストリート:プロムクイーン』(2025年) Netflixオリジナル作品 美しさは、時に命取り。血塗られたプロムの夜が始まる | ネタバレあらすじと感想

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🎬 映画『フィアー・ストリート:プロムクイーン』の作品情報

  • 【原題】Fear Street: Prom Queen
  • 【監督・脚本】マット・パーマー
  • 【脚本】ドナルド・マクリーリー
  • 【原作】R.L.スタイン『The Prom Queen』
  • 【出演】インディア・ファウラー、スザンナ・ソン、フィナ・ストラッツァ 他
  • 【配給】Netflix
  • 【公開】2025年5月
  • 【上映時間】90分
  • 【製作国】アメリカ
  • 【ジャンル】ホラー、ミステリー、スリラー
  • 【視聴ツール】Netflix、吹替、自室モニター

👥 キャスト

  • ロリ・グレンジャー:インディア・ファウラー 代表作:『ザ・ネバーズ』(2021年)
  • ティファニー・フォルコナー:フィナ・ストラッツァ 代表作:『ペーパー・ガールズ』(2022年)
  • クリスティ・ルノー:アリアナ・グリーンブラット 代表作:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)
  • メーガン・ロジャース:スザンナ・ソン 代表作:『レッド・ロケット』(2021年)
  • メリッサ・マッケンドリック:エラ・ルービン 代表作:『シャザム!』(2019年)

📝 あらすじ

1988年、シャディサイド高校ではプロムの準備が進められています。アウトサイダーのロリ・グレンジャーは、学校の人気者であるティファニー・フォルコナーやその取り巻き「ウルフパック」と共に、プロムクイーンの候補者として名を連ねます。ロリは、母親が父親を殺害したという噂により学校で孤立していますが、親友のメーガン・ロジャースに支えられ、プロムクイーンの座を目指します。

しかし、プロムが近づくにつれ、候補者たちが次々と失踪し始めます。最初の犠牲者は、反抗的な性格で知られるクリスティ・ルノーで、プロム前夜に何者かに襲われ命を落とします。続いて、ウルフパックのメンバーであるリンダ・ハーパーやデビー・ウィンターズも次々と殺害され、学校は恐怖に包まれていきます。ロリは、プロムクイーンの座を巡る争いの中で、次第に自分自身の過去や家族の秘密に向き合うことになります。果たして、彼女はこの血塗られた夜を生き延びることができるのでしょうか。

💭 考察と感想

この作品は、80年代ホラーへのオマージュをしっかり押さえつつ、現代の視点でアップデートされたスラッシャー映画だった。血みどろで不条理な恐怖に包まれながらも、物語の芯には「自分をどう見るか」「他人にどう見られるか」という問いが通っていて、かなり深かった。

主人公のロリは、よくあるホラーの“やられる側”では終わらないキャラだった。序盤はおどおどしてて、どこにでもいる“選ばれない”タイプ。でも話が進むにつれて、彼女の中にある怒りとか葛藤が炙り出されてきて、「見られること」への不安がリアルに伝わってきた。プロムクイーンに憧れる気持ちもただの虚栄じゃなくて、ずっと“選ばれたかった”っていう願いが込められてたんだと思う。

メーガンとの友情も良かった。こっちは正反対のタイプだけど、ロリのことを見下さずに真っ直ぐ向き合ってくれる存在。ふたりのやりとりの中に、どこか救いがあるんだよな。女同士のギスギスした競争も描かれつつ、その裏にある「味方が一人でもいれば救われる」ってメッセージが沁みた。

犯人がまさかの親子三人構成ってのは驚いた。父・母・娘、それぞれに歪んだ“愛”があって、娘をプロムクイーンにするために周囲を排除していくって発想がもう狂ってる。でも、そこにはどこか現実的な風刺もあって、「子どもに理想を押しつける親の怖さ」がしっかり描かれてたと思う。しかも娘自身もそれに苦しんでたわけで、単純な加害者と被害者じゃない構図も良かった。

映像の雰囲気は徹底して80年代。ネオンカラーにシンセサイザー、カメラワークもどこかチープさがあって、それが逆に味になってた。当時を知ってる人には懐かしいだろうし、知らない世代には新鮮なビジュアル体験になったはずだ。単なるノスタルジーで終わらせず、映像表現として意味を持たせてた点も評価できる。

終盤でロリがプロムクイーンになるシーンは、血まみれでカオスなのに、不思議と美しかった。あの瞬間、彼女はようやく“自分を選んだ”んだと思う。他人にどう見られるかよりも、自分が自分をどう扱うかっていう転換。あれは復讐の達成じゃなくて、自分自身の受容の始まりだった。

ホラーとしても楽しめるし、人間ドラマとしても観ごたえがある。ただのジャンル映画じゃない。これは「自分の人生を誰に委ねるのか」を突きつけてくる、静かに熱い映画だった。

🔍 教訓・学び

他人に選ばれることに囚われすぎると、本当に大切な「自分自身を選ぶ力」を見失ってしまいます。

◆評価

項目 点数 コメント
ストーリー 17 / 20 プロム候補者の連続失踪から家族の闇へと繋ぐ構成が巧み。ロリの“選ばれたい”願望が動機の核と交差し、サスペンスの推進力になっている。
演技 16 / 20 ロリの脆さと芯の芽生え、メーガンの等身大の支え、ティファニー陣営の仄暗い圧がバランス良く機能。ティーンの温度差を自然に体現。
映像・演出 18 / 20 ネオン、シンセ、粒子感を活かした“1988年”の再現度が高い。チープさを意図的に混ぜる画作りがスラッシャーの快楽と不穏さを後押し。
感情の揺さぶり 17 / 20 「見られる/選ばれる」恐怖がロリの自己受容へ転化する終盤が刺さる。友情の一灯が闇を裂く瞬間に、静かなカタルシスが生まれる。
オリジナリティ・テーマ性 17 / 20 “親の期待”と承認欲求の地獄をスラッシャーの文法で風刺。80sオマージュに留まらず、現代のSNS的可視性の圧も含意している。
合計 85 / 100 血まみれの“選ばれる儀式”を越えて、自分を選び直す物語。80s美学×現代的テーマが気持ちよく噛み合う。

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