PR

【映画】『プロメテウス』(2012年) 創造主を探す旅は、人類の終焉へと続く | ネタバレあらすじと感想

サスペンス/スリラー
サスペンス/スリラー動画配信洋画
記事内に広告が含まれています。

◆【映画】『プロメテウス』(2012年)の作品情報

  • 【原題】Prometheus
  • 【監督・製作】リドリー・スコット
  • 【脚本・製作総指揮】デイモン・リンデロフ
  • 【脚本】ジョン・スペイツ
  • 【出演】ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアース他
  • 【配給】20世紀フォックス
  • 【公開】2012年
  • 【上映時間】124分
  • 【製作国】アメリカ、イギリス
  • 【ジャンル】SF、ミステリー、アドベンチャー
  • 【視聴ツール】Netflix、吹替、自室モニター、WI-1000XM2

◆キャスト

  • エリザベス・ショウ:ノオミ・ラパス 代表作『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(2009年)
  • デヴィッド:マイケル・ファスベンダー 代表作『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年)
  • メレディス・ヴィッカーズ:シャーリーズ・セロン 代表作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)
  • ヤネック:イドリス・エルバ 代表作『パシフィック・リム』(2013年)
  • ピーター・ウェイランド:ガイ・ピアース 代表作『メメント』(2000年)

◆ネタバレあらすじ

西暦2093年、巨大企業ウェイランド社の宇宙船プロメテウス号は、考古学者エリザベス・ショウとチャーリー・ホロウェイが発見した“星図”を手がかりに、未知の惑星LV-223へ向かいます。彼らは古代壁画に共通して描かれる巨人のような存在を「エンジニア」と呼び、人類の起源に関わる創造主ではないかと考えていました。船には科学者チームに加え、冷徹な監視役ヴィッカーズ、船長ヤネック、そして高性能アンドロイドのデヴィッドが同乗します。到着後、一行は惑星上に人工物らしき巨大構造物を発見し、慎重に調査を開始します。だが内部で見つかる不可解な痕跡と、クルーの温度差が、次第に探査を危うい方向へ導いていきます。調査の目的は「私たちはどこから来たのか」という問いへの答えを得ることですが、同時に未知との接触がもたらす危険もはらみます。科学者たちは信仰、好奇心、企業の思惑に引き裂かれ、冷凄睡眠から目覚めたばかりの船内には不穏な緊張が常に漂います。

ここからネタバレありです。

ネタバレあらすじ(詳細)

構造物の内部には、エンジニアの死体や無数の円筒カプセルが並び、黒い粘性物質が保管されていました。デヴィッドは密かにカプセルを持ち帰り、その黒い物質をホロウェイに摂取させます。やがてホロウェイは急速に変異し、感染を恐れたヴィッカーズにより焼却されます。ショウは直後に人間ではない胎児を宿していると判明し、全自動手術装置で異形の生命体を摘出します。一方、取り残された隊員は黒い物質で変貌し、船内で惨劇が拡大します。実は老社長ウェイランドが密航しており、不死を求めて眠っていたエンジニアを起こしますが、エンジニアは彼らを殺害し、生物兵器を地球へ運ぼうと離陸します。ヤネックは地球を守るためプロメテウス号を特攻させ、墜落させます。また、ショウが摘出した生命体は巨大化し、終盤で思わぬ形でエンジニアと対峙します。宇宙船の暴走が加速します。生き残ったショウはデヴィッドを回収し、警告信号を残して真相を求めエンジニアの母星へ旅立ちます。最後に新たな“エイリアン”の芽が示されます。

🎬 『プロメテウス』(2012年)考察と感想

正直に言うと、『プロメテウス』は単なる“エイリアン前日譚”として観ると肩透かしを食らう作品だと思う。だが、「人類の起源とは何か」「創造主はなぜ創ったのか」という問いに真正面から挑んだSF哲学映画として観ると、途端に評価が変わる。俺は後者として観た。

まず冒頭のシーン。エンジニアが黒い液体を飲み、自らを分解して生命の種を撒く場面。あれは明確に“創造は自己犠牲の上に成り立つ”という神話的メタファーだ。タイトルの“プロメテウス”は神から火を盗み人類に与えた存在。だがこの映画では、人類が逆に“火=生命の秘密”を盗みに行く側に回る。つまり人類が神の領域に踏み込む物語だ。

ショウは信仰を持つ科学者だ。彼女は「創造主に会えば答えがある」と信じている。しかし実際に待っていたのは、祝福ではなく敵意だった。この展開は冷酷だがリアルだと思う。人間は“自分が特別に愛されている存在”だと思いたがるが、宇宙規模で見ればそんな保証はない。エンジニアにとって人類は実験体、あるいは失敗作かもしれない。その可能性を突きつけられる残酷さが、この映画の本質だ。

ショウは、学者ではあるが、生命力が強く、何とか感染や攻撃で死ぬのを回避してきた。その姿は、知識だけではなく“生きる意志”を持つ者だけが未知を越えられることを示している。

生命力の強いショウ

ショウは、学者ではあるが、生命力が強く、何とか感染や攻撃で死ぬのを回避してきた。

そして最も興味深いのがデヴィッドだ。彼は人間に創られた存在でありながら、人間を超えた視点を持つ。彼は怒りも嫉妬もあまり見せないが、好奇心と観察欲は強烈だ。ホロウェイに黒い液体を飲ませた行為も、悪意というより実験だろう。つまり彼は“人間の創造物”でありながら、人間の傲慢さを最も純粋に体現している存在だ。創造主に会いに行く人間。その人間を観察する人工物。この入れ子構造が面白い。

次々に感染や何らかの影響で死んでいったが、デヴィッドは生き延びた“役に立つ存在”だ。皮肉なことに、最も冷酷で、最も合理的だった者が最後まで機能し続ける。この構図が、人類の未来を暗示しているようにも見える。

生き延びたデヴィッド

次々に感染や何らかの影響で死んでいったが、右のデヴィッドは生き延びたアンドロイドで最後まで役に立った。

ショウの自己手術シーンはシリーズ屈指の衝撃だ。あれはホラーであると同時に、“創造の恐怖”を象徴している。自分の中に宿った未知。祝福ではなく悪夢としての出産。生命は奇跡だが、同時に制御不能な暴力でもある。

ラストも好きだ。ショウは地球に帰らない。答えを求めて、さらに深淵へ進む。普通なら生き延びただけで十分だ。しかし彼女は「なぜ」を捨てない。この姿勢が、この映画を単なる怪物映画に終わらせない理由だと思う。

一方で欠点もある。科学者の行動が軽率に見える場面、説明不足のまま放置される謎、観客に委ねすぎる展開。だが俺はそれを“余白”と捉えたい。この映画は説明しきらない。なぜエンジニアは人類を滅ぼそうとしたのか。なぜ二千年前に計画は止まったのか。明確な答えはない。だが、答えがないことこそ宇宙的だ。

『エイリアン』が“恐怖”の映画なら、『プロメテウス』は“問い”の映画だ。恐怖は具体的だが、問いは抽象的だ。だから評価が割れる。しかし俺は、この野心とスケールを評価したい。

人類はどこから来たのか。創造主に会えたとして、それは救いか。
この映画は、その問いに「覚悟があるなら進め」と言っている気がする。


―――【もて男目線・考察(約200字)】―――

『プロメテウス』は“好奇心と傲慢さの違い”を描いた映画だと思う。未知に向かう勇気は必要だが、敬意を失えば破滅する。創造主に会いに行く姿勢はロマンだが、相手を理解せずに踏み込むのは危険だ。もてる男も同じ。相手を知ろうとする探究心は大事だが、自分の価値観を押し付けては終わる。深淵を覗く前に、まず自分を整える。それが余裕だ。

ただのレビューで終わらせない。“男前にビシッと決める”映画知識を身につける場──シネマログ

会話で効くネタ、俳優・ジャンルの基礎教養、デートで外さない選び方までを要点だけ端的に。

☞ シネマログって(目的と使い方をサクッと読む)

◆教訓、学び

未知に踏み込む勇気は魅力だが、相手への敬意と自制を忘れた瞬間に男の価値は崩れる。

◆似ているテイストの作品



  • 『ライフ』(2017年)



    宇宙空間で発見された生命体が、知性と生存本能で人間を追い詰めるSFスリラー。
    「未知との接触が希望ではなく災厄になる」という恐怖が、『プロメテウス』の緊張感と直結する。


  • 『タイタン』(2018年)



    生存のために人間が自らを改造し、“進化”の代償を背負うSFドラマ。
    「人類の未来のために、どこまで踏み込むか」という倫理の境界線が、『プロメテウス』のテーマ性と相性が良い。


◆評価

項目 点数 コメント
ストーリー 18 / 20 「人類の起源」を探しに行った先が、“答え”ではなく“滅びの入口”になる構造が強烈だ。
未知の惑星→遺跡探索→感染・変異→地球への脅威、という段階的な崩壊がスムーズで、緊張が積み上がる。
ただし謎が多く、意図的に説明を削っているぶん、観る側に“置いていかれる感”が出る瞬間があるのは惜しい。
演技 18 / 20 ノオミ・ラパスの生存本能の強さが、とにかく画面を引っ張る。特に自己手術以降の執念は説得力が段違いだ。
マイケル・ファスベンダーは、感情のない“優しさ”で支配する怖さを出し、デヴィッドという存在を一段上の不気味さに押し上げている。
セロン、エルバも役割が明確で締まっているが、クルー側の人物像は薄めで、感情移入しにくい人が出るのは弱点だ。
映像・演出 19 / 20 遺跡のスケール、宇宙船の質感、異星の空気感――映像だけで“神話SF”に説得力を持たせてくるのがリドリー・スコット節だ。
ホログラムや構造物の見せ方で「何かが起きた痕跡」を語り、説明なしでも不穏さが伝わる。
グロ描写は強いが、驚かせるだけではなく“生物としての嫌悪”を狙っていて刺さる。
ただ終盤はイベントが続き、心理の粘りよりアクション優先に感じる箇所が少しある。
感情の揺さぶり 18 / 20 恐怖の核は「襲われる」よりも、体が勝手に変わる/中身を乗っ取られる感覚にある。
自己手術のシーンは、痛み・焦り・生存の意地が直撃して、観ている側も息が止まる。
希望を抱いて来たはずなのに、信仰も科学も救ってくれない展開がエグく、観後に冷たさが残る。
反面、登場人物の死が早く、喪失の余韻を丁寧に味わう前に次へ進む点は好みが分かれる。
テーマ性 18 / 20 テーマは「起源」以上に、創造主を求める人間の傲慢さだと思う。
神に会えば救われる、答えがある――その願いを真正面から否定し、「答えは祝福ではなく敵意かもしれない」と突きつけるのが残酷で面白い。
さらに“人間が創ったアンドロイド”が、創造の暴走を体現しているのも皮肉が効いている。
もう一歩、エンジニア側の動機を明確にしてくれたらテーマの刺さりは増したが、余白込みで語れる強さがある。
合計 91 / 100
“起源の答え”を求めた旅が、逆に人類の終わりへ接続していく神話SFだ。
映像と空気の作り込みが圧倒的で、デヴィッドの不気味さが物語を冷たく駆動させる。
謎を説明し切らない不親切さはあるが、その余白こそが考察欲を煽り、観後に尾を引く。
俺は「未知への敬意を失った瞬間、人間は一番脆い」という警告として、しっかり高得点で推す。

◆総括

『プロメテウス』の総括を一言で言うなら――
“人類は創られた存在かもしれないが、守られている存在ではない”という冷酷な神話SFだ。

本作のポイントは大きく三つある。

① 起源へのロマンを裏切る構造
「私たちはどこから来たのか」という問いに対し、祝福や救済ではなく“拒絶”を突きつける大胆さ。創造主に会いに行く物語でありながら、そこに待つのは愛ではなく敵意。この反転が作品の核だ。

② デヴィッドという存在の不気味さ
エンジニアよりも、エイリアンよりも、最も怖いのは合理的に人間を観察するアンドロイドだ。創造主を求める人間、その人間を観察する人工物――この入れ子構造がテーマを一段深くしている。

③ “恐怖”より“問い”を優先した姿勢
本作は純粋なホラーではない。恐怖はあるが、それ以上に「創造」「信仰」「傲慢」「進化」という抽象的テーマを投げかける。だからこそ評価が割れる。しかし、だからこそ長く語られる。

完璧な答えは用意されていない。
だが、それでいい。

『プロメテウス』はエイリアン誕生の物語であると同時に、“人類という存在の危うさ”を描いた神話の再解釈だ。
未知に踏み込む勇気は美しい。
だが、敬意を失った探究は、いつでも滅びに変わる。

 


◆俺の視聴環境(寝ホン用)

AZLA TRINITY USB-C Black

正直に言う。
俺はこれを寝ホン用に3つ持っている

【VGP2026金賞】AZLA TRINITY USB-C Black。
3層レイヤー構造振動板+8mm発展型ARDドライバー搭載。
超低歪サウンドで、宇宙映画の空気感が崩れない。

『プロメテウス』のような静と爆発の振れ幅がある作品は、
音が整っているだけで没入度が段違いになる。

▶ Amazonで詳細を見る

コメント