🕰️ G-SHOCKとApple Watch Ultra 2──俺がたどり着いた“いまの時計観”
第1章:G-SHOCKとともにあった時代
G-SHOCKを最初に着けたときの記憶は今でも鮮明だ。それは「壊れない安心感」を腕に巻きつけたような感覚だった。俺が特に気に入っていたのは、MTG-B2000YBD-1AJFというハイエンドモデル。カーボン×メタルの質感に、Bluetooth機能やソーラー充電まで搭載された1本だ。
でも、近年のG-SHOCKには、正直“らしさ”を失ってきた感がある。ライトが派手に光ったり、配色が極端にカラフルだったり、ウブロを模したような意匠も目立つようになった。もはや「タフなツール」ではなく、「派手なファッションアイテム」に寄っている。“子どもが喜びそうな装飾”と“高価格化”のギャップに違和感を覚えるようになった。
▲ MTG-B2000YBD-1AJF(G-SHOCK)
第2章:Apple Watch Ultra 2という“異端の美学”
一方、Apple Watch Ultra 2は明らかに方向性が違う。最初に手にしたとき、思ったのは「視認性が異常に良い」ということ。Retinaディスプレイの明瞭さ、表示の繊細さ、どこを見ても惚れ惚れする完成度──これはもはやスマートウォッチではなく、「情報の美学」を体現したガジェットだと感じた。
もちろん毎日充電が必要だし、耐久性ではG-SHOCKに軍配が上がる。だが、通知、ヘルスケア、GPS、音楽、ナビ……“時計以上のすべて”がここにある。
▲ Apple Watch Ultra 2(視認性と機能性の結晶)
第3章:スペック比較表
項目 | G-SHOCK MTG-B2000YBD-1AJF | Apple Watch Ultra 2 |
---|---|---|
本体素材 | カーボン+メタル | チタニウムケース |
視認性 | △(デジアナ式) | ◎(常時表示Retina) |
耐久性 | ◎(20気圧防水・耐衝撃) | ◎(MIL-STD準拠) |
電源 | タフソーラー | リチウム充電(毎日) |
通知機能 | △(一部連携) | ◎(完全対応) |
ヘルスケア | ✕ | ◎(心拍・睡眠・酸素) |
GPS | △(補助的) | ◎(デュアル周波数) |
通話・音楽 | ✕ | ◎(スピーカー搭載) |
重量 | 約131g | 約61g |
価格 | 約154,000円 | 約139,800円 |
第4章:俺が選んだ“腕に残るもの”
昔は「無骨なスタイル」がすべてだった。G-SHOCKの重厚な存在感に、男としての武装感を重ねていた。でも今、俺にとって重要なのは、情報に遅れず、身体の声に耳を傾け、生活そのものを制御する感覚だ。
だから今は、Apple Watch Ultra 2が“俺の時計”だ。G-SHOCKが悪いわけじゃない。ただ、あの時代のG-SHOCKと、今の俺の生活スタイルが少しずつズレてきただけの話だ。