【映画】『イコライザー2』(2018年)
かつてCIAの最強工作員だった男が、“静かに悪を裁く”制裁人(イコライザー)として再び動き出す。全米で大ヒットしたシリーズ第2作。
◆作品情報
- 原題:The Equalizer 2
- 監督:アントワーン・フークア
- 脚本:リチャード・ウェンク
- 出演:デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、アシュトン・サンダース 他
- 公開:2018年
- 上映時間:121分
- ジャンル:アクション/サスペンス
◆キャスト
- ロバート・マッコール:デンゼル・ワシントン
- デイブ・ヨーク:ペドロ・パスカル
- マイルズ:アシュトン・サンダース
- スーザン:メリッサ・レオ
- ブライアン:ビル・プルマン
◆あらすじ(ネタバレなし)
タクシードライバーとして静かな生活を送るロバート・マッコール。
しかし、世の不正や暴力を見過ごせず、法で裁けぬ悪人を独自に制裁していた。
そんな彼にとって特別な存在だったCIA時代の同僚スーザンが、任務中に惨殺される──。
マッコールは真相を追い、かつての戦友に迫る。
◆ネタバレあらすじ
◆考察と感想
『イコライザー2』は、静けさと暴力の対比が印象的な作品だった。
マッコールは日常では温厚で知的な人物として描かれながら、正義の名のもとに私刑を遂行する姿が強烈だ。
特に、若者マイルズとの交流が前作よりも人間味を与えており、彼に示す道こそ、マッコール自身が歩んできた裏道の否定に思えた。
デイブ・ヨークという“同じ過去を持つ男”との対峙は、正義と裏切りの狭間で揺れる信念のぶつかり合いだった。
デンゼル・ワシントンの表情一つで語る演技力が冴えわたっており、アクションだけでなく、心理的な深さを持つ作品に昇華させている。
派手な爆発や銃撃よりも、「どう生きるか」を静かに問うラストが印象深く、シリーズの中でも最も重厚な一作といえる。
◆教訓
怒りに飲まれるな、自らの中に正義を持て。
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