【映画】『イコライザー THE FINAL』(2023年)
原題:The Equalizer 3 / アクション/クライム/スリラー(109分)
静かなる処刑人、最後の聖戦。正義はここで終わり、そして始まる。
◆作品情報
原題 | The Equalizer 3 |
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監督 | アントワーン・フークア |
脚本 | リチャード・ウェンク |
原作 | マイケル・スローン、リチャード・リンドハイム/『ザ・シークレット・ハンター』 |
製作 | トッド・ブラック/ジェイソン・ブルメンタル/デンゼル・ワシントン/アントワーン・フークア ほか |
製作総指揮 | デヴィッド・ブルームフィールド/タラク・ベン・アマール/アンディ・ミッチェル |
音楽 | マーセロ・ザーヴォス |
撮影 | ロバート・リチャードソン |
編集 | コンラッド・バフ |
製作会社 | コロンビア ピクチャーズ/イーグル・ピクチャーズ/エスケイプ・アーティスツ/フークア・フィルムズ ほか |
配給 | ソニー・ピクチャーズ リリーシング(米)/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(日本) |
公開 | 米国:2023年9月1日/日本:2023年10月6日 |
上映時間 | 109分 |
言語 | 英語/イタリア語 |
製作費 | $70,000,000 |
興行収入 | 世界:$190,012,529(米加:$92,367,957) |
前作 | 『イコライザー2』(2018年) |
◆キャスト
- ロバート・マッコール:デンゼル・ワシントン(吹替:大塚明夫)
- エマ・コリンズ:ダコタ・ファニング(吹替:松本沙羅)
- ジオ・ボヌッチ:エウジェニオ・マストランドレア
- フランク・コンロイ:デヴィッド・デンマン
- アミーナ:ガイア・スコデッラーロ
- エンゾ・アリシオ:レモ・ジローネ
- ビンセント・クアランタ:アンドレア・スカルドゥッツィオ
- マルコ・クアランタ:アンドレア・ドデーロ
- スーザン・プラマー(回想):メリッサ・レオ
- ブライアン・プラマー(写真):ビル・プルマン
◆あらすじ(ネタバレなし)
元DIAの特殊工作員ロバート・マッコールは、イタリア・シチリアのマフィアに挑み、重傷を負いながらも
ナポリ近郊の小さな町アルタモンテへ流れ着く。医師エンゾや憲兵ジオらに救われ、彼は静かな療養生活の中で
住民と心を通わせていく。しかし町を支配しようとするカモッラの影が濃くなるとき、マッコールは“静かな日常”
を守るため再び立ち上がる。
◆ネタバレあらすじ
◆考察と感想(短評)
シリーズが積み上げてきた「静」と「迅速な制裁」の美学を、イタリアの光と影に置き直した完結編。
デンゼル・ワシントンは、老練さと慈愛をにじませた“静かな怪物”として円熟の頂へ。
共同体に溶け込みながらも、必要なときだけ刃を抜く。その距離感がマッコール像をより普遍的なヒーローへ押し上げる。
結末は派手さよりも“居場所”の獲得に重点を置き、シリーズの幕引きにふさわしい余韻を残す。
◆教訓
力は示威のためでなく、守るべき日常を取り戻すために使え。
◆評価
項目 | 点数 | コメント |
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ストーリー | 18 / 20 | “居場所”と“脅威”の対比が明快で、完結編の着地として満足度が高い。 |
演技 | 19 / 20 | デンゼルの存在感が圧倒的。静の演技で緊張を支配し、刹那に爆ぜる。 |
映像・演出 | 18 / 20 | イタリアの街並みと暴力性のコントラスト、テンポ設計が秀逸。 |
感情の揺さぶり | 18 / 20 | 住民との絆が温かく、孤高の男が人に帰る物語として胸に残る。 |
オリジナリティ・テーマ性 | 18 / 20 | “静かな日常を守るための暴”という命題を丁寧に掘り下げた。 |
合計 | 91 / 100 | 品格あるラスト。余韻が静かに長く続く。 |
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