【映画】『刑事ジョン・ルーサー: フォールン・サン』(2023年)Netflixオリジナル作品 追うのは連続殺人鬼、越えるのは自らの闇──ジョン・ルーサー最後の執念が火を吹く | ネタバレあらすじと感想

Netflix

◆映画情報

  • 原題:Luther: The Fallen Sun
  • 監督:ジェイミー・ペイン
  • 脚本・原作・製作:ニール・クロス
  • 製作・出演:イドリス・エルバ、シンシア・エリヴォ、アンディ・サーキス 他
  • 出演:ジム・カヴィーゼル、ミラ・ソルヴィノ 他
  • 配給:Netflix
  • 公開:2023年2月
  • 上映時間:129分
  • 製作国:イギリス、アメリカ
  • ジャンル:クライム、スリラー、ミステリー、ドラマ、アクション
  • 視聴ツール:Netflix、吹替、自室モニター

◆キャスト

  • ジョン・ルーサー:イドリス・エルバ 代表作『ビースト』(2022年)
  • オデット・レイン:シンシア・エリヴォ 代表作『ハリエット』(2019年)
  • デヴィッド・ロービー:アンディ・サーキス 代表作『猿の惑星:創世記』(2011
    年)
  • マーティン・シェンク:ダーモット・クロウリー 代表作『刑事ジョン・ルーサー』(2010年〜)
  • アーチー・ウッドワード:トーマス・クームズ 代表作『刑事ジョン・ルーサー』(2015年〜)

◆ネタバレあらすじ

ロンドンで若者が不可解な手口で殺害される事件が発生し、刑事ジョン・ルーサーが捜査にあたります。犠牲者はティーンの少年カラムで、捜査は難航する中、ルーサーは容疑者であるデヴィッド・ロービーの存在にたどり着きます。しかしロービーは逆に、ルーサーの過去の違法捜査を暴き、彼を失脚させて刑務所
送りにします。数年後、ロンドンで再び残虐な連続殺人が発生し、犯人が同一人物であると判明します。ルーサーは刑務所内で事件の進行を知り、犠牲者遺族の怒りや苦しみに胸を痛め、自らの手で再び正義を貫く決意をします。そして彼は計画的に脱獄し、新たに捜査に当たっていた警部オデット・レインと対立しながら
も協力関係を築き、犯人ロービーを追い始めます。やがて捜査は、ただの連続殺人ではなく、狂気的な監視と拷問を伴う“配信型犯罪”の存在に行き着きます。

⚠ ここからネタバレありです(クリックで表示)

ルーサーとレインは、ノルウェーの山奥にある犯人ロービーの拠点にたどり着きます。そこには「レッド・バンカー」と呼ばれる地下施設があり、誘拐された多数の人々が拘束・拷問され、その様子が匿名でライブ配信されていました。ロービーはレインの娘アニャを人質に取り、ルーサーとレインに互いを殺すよう命じ
ますが、ルーサーは冷静に配信のシステムを逆手に取り、視聴者の心理に訴えかけて混乱を招きます。その隙をついてアニャを救出したルーサーは、逃走するロービーを追い、氷上で壮絶な格闘の末、ロービーを氷の水中に沈めて決着をつけます。命を救われたアニャとレインは警察に保護され、ルーサーは一命をとりとめ
てロンドンで療養します。やがて彼のもとにMI5の高官が現れ、ルーサーに国家レベルの新たな任務が提示され、物語は次なる章へと示唆を残して幕を閉じます。

◆考察と感想

『ルーサー:ザ・フォールン・サン』を観て、まず俺が感じたのは、これは単なる犯罪捜査ものじゃないってことだ。
この映画の本質は、「どこまでが正義か」「正義は誰のためか」──そういう根本的な問いにぶち当たる。

ルーサーという男の強さは、法の限界を超えてでも人を救おうとする覚悟にある。
だけどそれは同時に、彼が“悪”と紙一重の領域に踏み込んでいる証でもあるんだよな。
彼はヒーローじゃない。むしろ、己の罪と向き合いながら、命を張って戦う“償い続ける男”だ。

モテたいって気持ちと、この映画は一見関係ないように見えるけど、俺はこう思う。
モテる男ってのは、結局「信頼される男」だってこと。
言葉じゃなく、行動で。失敗しても、逃げないやつ。

ルーサーが脱獄してまで事件を止めに行く姿勢には、圧倒される。
法律違反だから褒められる行為じゃないけど、「誰かを助けたい」というその一点に向かって突き進むブレなさが、男としての覚悟を感じさせる。

また、オデット・レインとの信頼関係も印象的だった。
初めは敵対していた二人が、命を賭けて協力し合う流れは、恋愛でも仕事でも通じる。
信頼って、時間をかけて構築されるもんなんだな、と痛感する。

この作品が突きつける「闇」は、ネット社会がもたらした病理そのもの。
匿名性と娯楽性が混ざった場所で、人が人の不幸を楽しむ。
その怖さを、しっかりエンタメとして成立させている演出力もすごかった。

総じて、ルーサーの“闇の中で光を探す”姿勢に心打たれた。
俺自身も、逃げない強さと、誰かを守る覚悟──そこに男の魅力は宿ると思ってる。

◆教訓・学び

モテ男とは、正義か迷いか──その狭間で覚悟をもって行動し、誰かを守り抜く男だ。

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