◆映画『怪物の木こり』の作品情報
- 【英題】Lumberjack the Monster
- 【監督】三池崇史
- 【脚本】小岩井宏悦
- 【原作】倉井眉介
- 【出演】亀梨和也、菜々緒、吉岡里帆、染谷将太、中村獅童 他
- 【配給】ワーナー・ブラザース映画
- 【公開】2023年
- 【上映時間】118分
- 【製作国】日本
- 【ジャンル】サイコスリラー、ミステリー、クライムドラマ
- 【視聴ツール】Netflix、自室モニター
◆キャスト
- 二宮彰:亀梨和也 代表作『ジョーカー・ゲーム』(2015年)
- 戸城嵐子:菜々緒 代表作『ヲタクに恋は難しい』(2020年)
- 杉谷九郎:吉岡里帆 代表作『見えない目撃者』(2019年)
- 志賀浩一郎:染谷将太 代表作『ヒミズ』(2012年)
- 剣持武士:中村獅童 代表作『ピンポン』(2002年)
◆ネタバレあらすじ
🪓 映画『怪物の木こり』(2023年)あらすじ
猟奇的な連続殺人事件が世間を騒がせる中、検事の二宮彰は新たな事件の捜査に巻き込まれていきます。犯人は、犠牲者の脳を抉り出し、頭部を切り裂いたあとに「怪物の木こり」の仮面を残すという異常な手口を持ち、警察はその残虐さと目的不明な犯行動機に頭を抱えていました。
一方、主人公の二宮にはある秘密がありました。外面は冷静沈着なエリート検事でありながら、裏の顔では法の網をかいくぐってでも目的を達成する冷酷な男。そんな彼の前に、突如として「怪物の木こり」が現れ、自身がターゲットになったことで物語は大きく動き出します。
果たして犯人の正体は誰なのか。そしてなぜ、検事である二宮が狙われたのか。人間の狂気と理性の境界を描きながら、二重三重に絡み合う謎が緻密に展開されていきます。
【ここからネタバレありです】
▶ ネタバレありの詳細あらすじを開く
実は二宮彰自身も過去に深い闇を抱えており、それが「怪物の木こり」との対峙において徐々に明かされていきます。彼は検事でありながら、かつて復讐のために罪を隠蔽した過去を持ち、法律では裁けない「真の悪」に独自の方法で制裁を加えてきた人物でした。
そんな中、戸城嵐子という警視庁の捜査官が現れ、二宮の周囲を探り始めます。彼女は連続殺人事件の背景に共通する“ある因縁”を突き止めようとしており、二宮の過去と現在に次第に迫っていきます。
事件の背後には、児童虐待や家庭崩壊といった現代社会が抱えるテーマが潜んでおり、単なるスリラーにとどまらない人間ドラマが浮かび上がってきます。物語が終盤に差し掛かるにつれ、犯人の正体が判明し、読者の価値観を揺さぶる結末が待ち受けています。正義とは何か、狂気とは何か──その問いを突きつける衝撃的なラストは、観る者に強烈な印象を残すことでしょう。
◆考察と感想
本作、『怪物の木こり』は、見た目こそ猟奇殺人スリラーだけど、実はもっと人間の闇をえぐる作品だった。最初は「またこういう系ね」と思って観てたけど、二宮彰(亀梨和也)のキャラ設定に引き込まれた。検事なのに心はまるでモンスター。法で裁けない悪を、自分の方法で制裁していく姿は、正義とは何か?というテーマに直結してる。
犯人が「怪物の木こり」という仮面をかぶって登場する点も面白い。絵本的な名前に反して、その行動は残虐そのもの。人の頭を切り裂いて脳を持ち去るなんて、正気の沙汰じゃない。けどその異常性が、むしろ人間の異常な日常や、隠れたトラウマを象徴してるように感じた。ストーリーが進むにつれ、「怪物」は本当に誰なのか?という問いかけが、観てる側にも突きつけられてくる。
特に印象に残ったのは、二宮自身が“法”に対して強い疑念を抱いている点。表では優秀な検事、でも裏では自分の正義を押し通す。俺は、こういう“裏の顔を持った男”ってやっぱ惹かれるんだよな。清濁合わせ呑んだキャラクターは、何をしでかすか分からないスリルがある。
菜々緒演じる戸城もかっこよかった。冷徹さと情熱を両立させてる感じがリアル。正義と狂気の境界線をギリギリで保ってる彼女も、ある意味“怪物”だと思う。
この作品の肝は、「正義 vs 悪」じゃなくて、「狂気 vs 狂気」ってとこなんだよな。悪に対抗するために人間がどれだけ狂気に染まるか。その深淵をのぞき込ませるような構成は見事だったし、原作のダークな世界観をうまく映画に落とし込んでいた。終盤の“どんでん返し”も良かった。あの展開でようやく伏線が回収されて、「そう来たか!」と唸った。
けど、ただ驚かせるだけじゃなくて、登場人物たちの過去と信念が繋がってるから、納得感もある。まさにサスペンスの醍醐味だ。
感情移入するタイプの映画じゃないけど、自分の中にある“闇”とか“怒り”を少し覗いた気がした。誰だって、自分や大事な人が理不尽な目に遭ったら、法律よりも感情が先に立つことがある。そういう“もしもの自分”を思いながら観ると、ただのフィクションじゃ済まされなくなる。
ラストは完全に“正義が勝った”とは言えない終わり方だったけど、だからこそ余韻が残る。正義と狂気は紙一重。その境界で揺れる人間たちを描いたこの作品は、ただ怖いだけじゃない、強烈な「問い」を投げかけてきた。
😎 モテ男目線の考察
『怪物の木こり』は、ただのサスペンスじゃなくて、“正義をどう貫くか”を問う作品だ。二宮のダークさは危ういけど、目的のためには手段を選ばない一途さがある。モテる男って、表向きはスマートでも、芯の部分ではブレない信念を持ってる。この映画、そういう“ギャップ”の強さを教えてくれる。女はその裏側に惹かれるんだ。
🎓 教訓・学び
モテる男は、正義を語る前に、自分の闇と向き合える覚悟を持っている。
◆映画レビュー
項目 | 点数(20点満点) | コメント |
---|---|---|
ストーリー | 10 / 20 | ちょっと内容が最初分からなかったが、サイコパスキラーの話だった。内容が薄い気がした。 |
演技 | 16 / 20 | 亀梨の演技はアイドルとしてはうまいのだろう。元々のビジュアルを考えるとサイコパスというのもあっていたかも。 |
映像・演出 | 12 / 20 | 「普通」としか言えません。 |
感情の揺さぶり | 13 / 20 | 俺がサイコパス気質があるせいか、特別感情が揺さぶられることは無かった。 |
オリジナリティ・テーマ性 | 12 / 20 | ちょっと作品としては残念だった。 |
合計 | 63 / 100 | 亀梨ファンには良かったと思うが、俺にとっては普通としか言えない。 |
コメント