第四章-4 Apple Watch Ultra2 ~ 究極の完成度。ただし「バッテリー」が唯一の懸念材料

🕰️ G-SHOCKとApple Watch Ultra 2──俺がたどり着いた“いまの時計観”

第1章:G-SHOCKとともにあった時代

G-SHOCKを最初に着けたときの記憶は今でも鮮明だ。それは「壊れない安心感」を腕に巻きつけたような感覚だった。俺が特に気に入っていたのは、MTG-B2000YBD-1AJFというハイエンドモデル。カーボン×メタルの質感に、Bluetooth機能やソーラー充電まで搭載された1本だ。

でも、近年のG-SHOCKには、正直“らしさ”を失ってきた感がある。ライトが派手に光ったり、配色が極端にカラフルだったり、ウブロを模したような意匠も目立つようになった。もはや「タフなツール」ではなく、「派手なファッションアイテム」に寄っている。“子どもが喜びそうな装飾”と“高価格化”のギャップに違和感を覚えるようになった。

G-SHOCK MTG-B2000YBD-1AJF

▲ MTG-B2000YBD-1AJF(G-SHOCK)

第2章:Apple Watch Ultra 2という“異端の美学”

一方、Apple Watch Ultra 2は明らかに方向性が違う。最初に手にしたとき、思ったのは「視認性が異常に良い」ということ。Retinaディスプレイの明瞭さ、表示の繊細さ、どこを見ても惚れ惚れする完成度──これはもはやスマートウォッチではなく、「情報の美学」を体現したガジェットだと感じた。

もちろん毎日充電が必要だし、耐久性ではG-SHOCKに軍配が上がる。だが、通知、ヘルスケア、GPS、音楽、ナビ……“時計以上のすべて”がここにある。

Apple Watch Ultra 2

▲ Apple Watch Ultra 2(視認性と機能性の結晶)

第3章:スペック比較表

項目 G-SHOCK MTG-B2000YBD-1AJF Apple Watch Ultra 2
本体素材 カーボン+メタル チタニウムケース
視認性 △(デジアナ式) ◎(常時表示Retina)
耐久性 ◎(20気圧防水・耐衝撃) ◎(MIL-STD準拠)
電源 タフソーラー リチウム充電(毎日)
通知機能 △(一部連携) ◎(完全対応)
ヘルスケア ◎(心拍・睡眠・酸素)
GPS △(補助的) ◎(デュアル周波数)
通話・音楽 ◎(スピーカー搭載)
重量 約131g 約61g
価格 約154,000円 約139,800円

第4章:俺が選んだ“腕に残るもの”

昔は「無骨なスタイル」がすべてだった。G-SHOCKの重厚な存在感に、男としての武装感を重ねていた。でも今、俺にとって重要なのは、情報に遅れず、身体の声に耳を傾け、生活そのものを制御する感覚だ。

だから今は、Apple Watch Ultra 2が“俺の時計”だ。G-SHOCKが悪いわけじゃない。ただ、あの時代のG-SHOCKと、今の俺の生活スタイルが少しずつズレてきただけの話だ。

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