🎬 作品情報
- 監督:塚原あゆ子
- 脚本:野木亜紀子
- 出演:満島ひかり、岡田将生、ディーン・フジオカ、阿部サダヲ 他
- 主題歌:米津玄師『がらくた』
- 配給:東宝
- 公開:2024年8月
- 上映時間:128分
- 製作国:日本
- ジャンル:サスペンス、ミステリー
- 視聴ツール:U-NEXT、自室モニター
🎭 キャスト
- 舟渡エレナ:満島ひかり(代表作:『海辺の生と死』(2017年))
- 梨本孔:岡田将生(代表作:『ゴールド・ボーイ』(2024年))
- 八木竜平:阿部サダヲ(代表作:『舞妓Haaaan!!!』(2007年))
- 五十嵐道元:ディーン・フジオカ(代表作:『エンジェルサイン』(2019年))
- 佐野昭:火野正平(代表作:『青春の門』(1981年))
📝 ネタバレあらすじ
11月、ブラックフライデー前夜。世界的ショッピングサイト「デイリーファースト」から配送された段ボール箱が爆発する事件が発生します。配送元は西武蔵野ロジスティクスセンター。新任センター長の舟渡エレナ(満島ひかり)とチームマネージャーの梨本孔(岡田将生)は、事件解決と物流の継続という難題に直面します。警察の捜査が進む中、彼らはセンターの稼働を止めずに爆弾を回収しようと奮闘します。
ここからネタバレありです
事件の背後には、5年前に同センターで過労により自殺した元社員・山崎佑の存在がありました。彼の婚約者である筧まりかが、山崎の死の真相を明らかにし、会社への復讐を果たすために爆弾を仕掛けていたのです。彼女は、山崎が残したロッカーの暗号「2.7m/s→0 70kg」を手がかりに、物流の流れを止めることを目指しました。
エレナと梨本は爆弾の回収と事件の真相解明に奔走します。最終的に筧まりかの犯行が明らかになり、彼女は逮捕されます。しかし、事件を通じて浮かび上がったのは、過酷な労働環境や企業の利益優先の姿勢といった、現代社会の問題でした。ラストでは、梨本が山崎のロッカーの前で「2.7m/s→0 70kg」という暗号を見つめ、物流を止めることの意味を噛みしめるシーンが印象的でした。
💬 考察と感想
正直、最初は「物流センターでサスペンス?」って軽く思ってた。でも『ラストマイル』は、ただの爆弾事件を描いたミステリーじゃなかった。観終わって感じたのは、俺たちの「便利さ」は、誰かの疲弊と引き換えなんだっていう、重い現実だった。
満島ひかりの「止めませんよ、絶対」は、崩れそうな心の奥の叫びに聞こえた。岡田将生の演技も芯が通っていて、ラストのロッカー前の表情が忘れられない。ディーン・フジオカや阿部サダヲも、それぞれの現実を背負っていて、野木亜紀子の脚本が光る。
米津玄師の『がらくた』も絶妙で、言葉にならない感情が旋律に包まれていった。SNSでは「What do you want?」というコピーが話題だったけど、あれは“欲望”より“良心”に向けられた問いなんじゃないかと思った。
U-NEXTの配信で観たけど、静かな自室でこの映画と向き合えたのはむしろよかった。劇場では得られない没入感があった。
観終わって思った。物流のラストマイルは、ただの距離じゃなくて「人の心が届くまで」の物語だった。何気なく受け取る荷物の裏に、人の感情と歴史が詰まっている。そのことに気づかされた。
📚 教訓・学び
便利の裏にある犠牲に気づいたとき、無関心でいることこそが最大の加担となる。
🎥 『ラストマイル』Blu-ray情報(数量限定リミテッドエディション)

📦 数量限定版のBlu-rayが登場。満島ひかり主演による社会派サスペンスを、もう一度自宅で堪能。
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