【映画】『ビッグ・ヒット』(1998年) 裏社会で最も礼儀正しい殺し屋が、恋と借金と誘拐で大ピンチ!?笑撃と銃弾が飛び交うアクション・コメディ! | ネタバレあらすじと感想

アクション

🎬 作品情報

  • 原題:The Big Hit
  • 監督:カーク・ウォン
  • 脚本:ベン・ラムジー
  • 出演:マーク・ウォールバーグ、ルー・ダイヤモンド・フィリップス 他
  • 配給:トライスターピクチャーズ
  • 公開:1998年
  • 上映時間:91分
  • ジャンル:アクション、コメディ/クライム
  • 視聴ツール:Netflix(吹替)

🎭 キャスト

  • メルヴィン・スモイリー:マーク・ウォールバーグ(代表作『ザ・ファイター』(2010年))
  • チャン:ルー・ダイアモンド・フィリップス(代表作『ラ★バンバ』(1987年))
  • パメラ・シュルマン:クリスティナ・アップルゲイト(代表作『バッド・ママ』(2016年))
  • シスコ:アントニオ・サバト・Jr.(代表作『ジェネラル・ホスピタル』(1992年〜))
  • キーナ・ジョンソン:チャイナ・チャウ(代表作『ザ・スパイ・ファクトリー』(2001年))

📖 あらすじ(ネタバレなし)

メルヴィン・スモイリーは、礼儀正しく気配りができる“理想の男”を地で行く存在。しかしその正体は、冷徹な殺し屋。昼は優しい恋人、夜は冷酷な仕事人という二重生活を送っています。周囲の期待に応えようとするあまり、自分の感情を抑え、他人に尽くす日々を続けていました。

そんな彼に、仲間の殺し屋たちとの間で新たな仕事が舞い込みます。それはとある富豪の娘を誘拐し、身代金をせしめるという大胆な計画。普段の“暗殺”とは違う危険な任務に、メルヴィンは戸惑いつつも関与していきます。

しかし計画は次第に歯車を狂わせ、恋人や婚約者、さらには義父まで巻き込んで、事態はメルヴィンの手に負えない方向へ。誰にとっても良い顔をしようとしてきた彼の人生が、ついに崩れはじめるのです。


💡 モテ男目線のあらすじ

“いい人”を演じすぎる男には、いつか限界がくる。メルヴィンは、誰にでも優しいがゆえに、誰からも軽く扱われる。だけど、キーナとの出会いを通じて、“守る相手を選ぶこと”の大切さを知っていく。その変化は、俺たちモテたい男にとって、まさに人生の縮図だ。誰にでもイエスを言うよりも、たった一人を大切にできる男こそが、本当の“モテる男”だと、この映画は教えてくれる。

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📝 考察と感想

本作、『ビッグ・ヒット』を観て、まず思ったのは「この主人公、モテなさそうだけど、実はモテの本質を突いてるな」ってことだ。マーク・ウォールバーグ演じるメルヴィンは、どこまでも“いい人”だ。仲間に金をたかられても文句を言わない。婚約者の家族にバカにされてもニコニコしてる。恋人に振り回されても怒らない。つまり、人に嫌われたくないあまりに、自分を押し殺して生きてる。これは俺自身、思い当たる節があって、痛いほど共感した。

だけど、彼は殺し屋なんだ。人を殺す冷酷さを持ちながら、日常では極端なまでの八方美人。ここに本作の皮肉がある。暴力と優しさ、冷酷さと繊細さ。そのギャップがこの映画の面白さを生んでる。コメディ調のテンポやB級感ある演出に惑わされがちだけど、実はすごく人間の「承認欲求」に正直な作品だと感じた。

キーナとの出会いが、物語の転機だ。彼女は父親に愛されず、無関心に育てられた。その空虚さを知ってるからこそ、メルヴィンの不器用な優しさに触れて心が動く。恋愛関係になるかどうかはさておき、“共感”でつながるって、男女関係においてもすごく重要だ。メルヴィンは「自分を必要としてくれる存在」と初めて向き合い、自分の人生を選び始める。誰かにとって“どうでもいい存在”じゃなく、“いてくれてよかった存在”になれた。そこが大きい。

モテたいと思う男は、ついスペックを上げたくなる。金、肩書き、筋肉、外見。でもこの映画は、「本音で接して、本気で守れる相手を見つけろ」と言ってる気がした。誰からも好かれようとする男は、誰にも愛されない。これは真理だと思う。

ラストでメルヴィンが自分の意思で戦う姿は、決してカッコよくはない。むしろドタバタで、スタイリッシュとは程遠い。だけど、彼の中に確かに“覚悟”があった。誰かのためじゃなく、自分のために立ち上がった。それが一番カッコよかった。

『ビッグ・ヒット』はアクションコメディとしてはチープに見えるかもしれない。でも“自分を見失っていた男が、本当の自分を取り戻す話”として観ると、これほど真っ直ぐな映画もない。モテるとは何か。その問いに対して、この映画は「嫌われることを恐れるな」と、ちょっと不器用に教えてくれている。

🔑 教訓・学び

誰からも好かれようとするな──本当に惹かれる相手には、自分のままでぶつかれ。


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