- 原題:Exterritorial
- 監督・脚本:クリスティアン・ツバート
- 出演:ジャンヌ・グルソー、ダグレイ・スコット、レラ・アボヴァ 他
- 配給:Netflix
- 公開:2025年4月
- 上映時間:109分
- 製作国:ドイツ
- ジャンル:アクション、スリラー
- 視聴方法:Netflix(吹替/自室モニター)
出演キャスト一覧|サラ役ほか、注目俳優を紹介
- サラ・ウルフ:ジャンヌ・グルソー(『バーバリアンズ』)
- エリック・キンチ:ダグレイ・スコット(『ミッション:インポッシブル2』)
- イリーナ:レラ・アボヴァ(『アナ』)
- ドノヴァン軍曹:カヨデ・アキニェミ(『ヴァイキング:ヴァルハラ』)
- デボラ・アレン領事:アナベル・マンデン(『ベルリン・アレクサンダープラッツ』)
ネタバレあらすじ
元特殊部隊の兵士であるサラ・ウルフは、アフガニスタンでの苛酷な任務を終えた後、平穏な日々を求めて幼い息子ジョシュと共にドイツ・フランクフルトに渡っていた。サラは心に傷を抱えつつも、息子の存在を支えに新たな人生を歩み始めていた。
ある日、アメリカ領事館で滞在手続きを行っていた彼女は、ほんの一瞬目を離した隙にジョシュの姿を見失ってしまう。必死に探すも、職員たちは「そのような子どもは最初からいなかった」と冷たく告げ、監視映像にもジョシュの姿は一切映っていなかった。
実はジョシュは偶然、領事館内で進行していた違法な武器取引を目撃してしまっていた。証拠隠滅を図る幹部たちは、ジョシュの存在そのものを記録から抹消し、彼を館内の地下収容所に秘密裏に監禁していたのだ。
サラは特殊部隊時代のスキルを駆使し、元同僚の協力を得ながら領事館内部へと潜入。高度なセキュリティをかいくぐり、武装警備を制圧しながら、息子の痕跡を追っていく。
そしてついに再会の直前、彼女はこの陰謀の黒幕であるデボラ・アレン領事と対峙する。アレンはサラを国家への脅威と見なし、排除しようとするが、冷静かつ戦略的に行動するサラに追い詰められる。
息子ジョシュを救出したサラは、証拠データを外部にリークし、アメリカ政府の不正を告発。物語のラストでは、平穏を取り戻した親子の姿と、「私はもう、ただの母親には戻れない」というサラの静かな独白が描かれ、深い余韻を残して幕を閉じる。
考察と感想(淀川長治風)
皆さん、こんにちは。さて今日は、国家権力と母の愛が真っ向からぶつかるサスペンス──『エクステリトリアル』のお話です。
いやあ、これはね、ほんとにハラハラドキドキ。アメリカの領事館、いわゆる「治外法権」の中で子どもが失踪するんですよ。で、母親がたった一人で、軍仕込みのスキルを駆使して息子を救おうとする。これはもう、“母は最強”という映画でございますなあ。
ジャンヌ・グルソーさん、素晴らしい。感情を内に秘めながらも、戦う時はビシッと決める。優しさと鋼鉄の意志、両方を持った演技、見事でした。
映画の醍醐味はやっぱり、密室空間の緊張感と、誰も信じられないという恐怖。領事館の職員全員が「息子なんて初めからいなかった」なんて言うんですよ。これは観ていて、ゾワゾワします。
しかもただのアクションじゃない。「正義とは何か?」っていう問いが、サラの行動を通して浮かび上がる。母親という存在が、国家の壁を越える──それがこの作品の核心なんです。
最後に告発する姿も素晴らしかった。母の声が、国家すら揺るがす。まさに、これは令和の“ノンキャップ・スーパーヒーロー映画”でございましたな。
それでは皆さん、また次の映画でお会いしましょう。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!
教訓・学び
『国家の壁も法の枠も越えて、母の愛は真実を貫く力となる』
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