- タイトル:超一流の雑談力
- 著者:安田 正(やすだ ただし)
- 出版社:文響社
- 発売日:2015年6月
- ページ数:224ページ
- ISBN:978-4-905073-59-2
- 価格:1,400円(税別)
- ジャンル:ビジネス書/コミュニケーション/自己啓発
『超一流の雑談力』は、ビジネスシーンや日常生活での会話力を高めるための実践的なテクニックを紹介する一冊です。初対面の人との会話や商談前のアイスブレイクなど、具体的なシチュエーションに即したアドバイスが満載です。
- 1. 雑談は「目的」を持って行う
信頼関係を築くための準備運動として位置づける。 - 2. 「聞き上手」になるテクニック
相づちやオープンクエスチョンで相手の話を引き出す。 - 3. 共通点を見つけて親近感を醸成
出身地や趣味などから共通点を探る。 - 4. ポジティブな話題を選ぶ
会話を明るく前向きな方向へ導く。 - 5. 相手の話に興味を持つ姿勢
関心を持ってリアクションを取ることが重要。
- 株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役
- 営業・人材育成分野での豊富な実績
- 『超一流のクレーム対応』などの著書も多数
正直言って、雑談ってずっと苦手だった。沈黙が怖くて、つい天気の話や相手の服を褒めてみたりしてたけど、どこか不自然で、盛り上がらないことが多かった。そんなときに出会ったのがこの本、『超一流の雑談力』だ。
まず驚いたのは、「雑談には目的がある」って考え方。俺は今まで、雑談=適当な会話だと思ってた。でも著者は「信頼関係を築くための準備運動」として雑談を位置づけている。それを聞いて、会話のハードルが一気に下がった。
印象に残ったのは、「共通点を見つけることが、最強の会話ツール」という部分。出身地や趣味、ちょっとした経験でも、共通点があるだけで話は自然と弾む。実際、職場であまり話さなかった同僚に「地元どこ?」って聞いたら、偶然隣の県で盛り上がったことがある。そこからランチを一緒に行くようになって、仕事の連携もスムーズになった。
あと、改めて実感したのが「聞き上手」の大切さ。つい自分が話さなきゃって焦るけど、「へえ、それで?」とか「どうだったんですか?」と相手に投げかけるだけで、自然と会話が続いていく。この本では、そういう小さな問いかけの効果を具体例で教えてくれる。
さらに「雑談は明るい話題を選べ」というのも納得。自分がネガティブな話をしたあと、空気が重くなって気まずくなった経験が何度もある。だからこそ、ポジティブな話題に意識を向けるってのは、相手への配慮でもあるんだなと感じた。
読む前は「超一流」ってタイトルにちょっと身構えたけど、中身は本当に実践的。難しい理論はなくて、明日からでも使えるようなテクニックが詰まってる。「雑談が苦手」と感じてる人にとって、これはまさに“会話の処方箋”だと思う。俺みたいに人付き合いに自信がないタイプにこそ、手に取ってほしい一冊だった。
- 目的意識を持った会話:雑談でも「なぜ話すか」を意識する。
- 聞き上手の重要性:引き出す力が関係性を深める。
- ポジティブな話題:明るい会話が空気をつくる。
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